第13章 ナザリック進軍
「レミエルよ、使えるとはどういうことだ」
「あの女よ。コキュートス、部族長の中に女性が居たわね?」
「ハイ、現時点デハリザードマン代表デス」
「そう、補足ありがとう。あのミラーオブリモートビューイングで見た限り、ザリュースとその子は恐らく恋人か夫婦、飴を与えるなら相当使えるわよ?女は好きな男が何よりも一番大切だからその為ならなんだってできる。だから復活させる条件に監視をさせる、なんてことも可能でしょう」
「なるほど…女のお前だからこそ思い付くいい考えだ。よし、コキュートス、その者を連れてくるのにどれくらいかかる」
「御許シヲ。既二別室二控エサセテオリマス」
「良いぞ、連れて参れ」
そして連れてきた真っ白なリザードマン、クルシュ・ルールに先程私が提案した復活をさせる条件に監視を言い渡し、彼女はそれを引き受けた。
彼女を村に帰し、私たちは準備に取りかかった。今回の蘇生に私の手は借りないと言われたからあまりやることはないんだけどねぇ。
「アインズ、少しいいかしら」
「レミエル?どうした?」
「ナザリックの強化プログラムを組んでいたのだけど、指導者が圧倒的に足りないわ」
「強化プログラム?」
「そう、私もナザリックを空けるなら低位のアンデッドも使えるようにしたくてね。この世界の武器や武技を教え込めれば更に強固になる。そう思っていたのだけど…」
「それは考えていなかったな…確かにお前がナザリックを空けることで戦力は下がる。わかった、私の方でも人員を見つけてみよう」
「ありがとう、それでその一人にさっきのリザードマン使えないかしら?」
「…確かにコキュートスが戦士の輝きを見たと言っていたな…検討しよう」
「ええ、お願い」
そうして私とアインズ、アウラはリザードマンの里へ行き、アインズのザリウス復活を見届け、ナザリックへ帰還した。
で、やっと天使化を解除して堕天使に戻った。
「あー、くたびれたぁ…」
「すまなかったな」
「別にいいよ、それじゃ私もリエスティーゼ王国にいるセバスたちと合流する準備をするわ」
「ああ、冒険者として依頼を受ければなんの違和感もない、何かあればいつでも言ってくれ」
「過保護、まぁ何かあったらね」
部屋に戻って荷物を詰めて、セバスに伝言でジャックと共にそちらに行く事を伝えた