第13章 ナザリック進軍
「あぁっ、なんて美しいんでありんしょう!」
「ありがとうシャルティア」
「レミエル様は何を身に付けてもとてもお美しいです」
「アルベドもありがと。でも何故私をアインズの隣に行かせてくれないのか聞いてもいいかしら?」
「それはですね、アインズ様がレミエル様に本気で惚れられる事を避ける為ですよー」
「「アウラ!」」
キョトンとして二人の顔を見ると図星だったようでおかしくてくすくすと笑ってしまった。
二人がアインズを狙っているのは知ってる。だけど私が彼を恋愛的に好きになることは0よ。
「バカねぇ、私がアインズに恋愛的感情を抱くことはないわ、これから先もね」
声は聞こえているようで「そんなズバッと言わなくても…」と言っていた。しょうがないじゃん
アルベドとシャルティアにだけ聞こえるように二人の手を引いて顔を近づけてこう言った。
「私はアインズの妻になる気はないから安心して奪い合ってね」
「「!?」」
「よ、宜しいのですか?」
「ええ」
帰れないのだからここで私たちは過ごす、そう考えたら夫にアインズはなしだ、だって私は彼の性格諸々知ってるんだもん。
「お待たせ」
「あんなにズバッということないではないか」
「あら、じゃあ貴方は私を妻にしたかったんですか?」
「そ、それは……確かにお前は魅力的ではあるが…」
「はいはい、ユグドラシルに帰れるか皆無なんだからここで子孫繁栄してくださいな」
「だっ、誰と!?」
「いるじゃない、あそこに美女二人」
「そ、そういうお前はどうなんだ」
「私?うーん、候補的にはジャックかデミウルゴス、パンドラズアクターかしら?」
「なるほどな…」
ってなんの話だ?出陣前になんて話してるんだか…
「ほら出陣するんでしょ、この話はまた今度、行きましょ」
「そうだな、行くぞ守護者たちよ」
「「「「「「「はっ」」」」」」」
アインズの隣に控えているとにゅっと横からジャックが現れ手を差し出した。つまりエスコートしようとしてくれてる。
「気が利くじゃない」
「貴女様の配下ですから。そのお召し物とてもよくお似合いです」
「ありがと」
そして私たちはゲートを潜り、リザードマンたちの前に鎮座した。