第12章 配下の失態と収穫
玉座の間にて、集まっている守護者たちの前に転移した。
「各階層守護者たちよ、よくぞ私の前に集まってくれた」
さっき話した通り、ビクティムの紹介をして、ビクティムの能力の事を話していると…。
「レミエルよ、同じ天使族であるお前の手にビクティムを委ねたいんだが」
「もちろんよ、ビクティムも構わないかしら?」
「もちろんで御座います。至高の御手にこの身を委ねられるなんてとても光栄です」
「うむ、、次にデミウルゴス!まずは事あるごとに呼び出しているお前を労わせてくれ」
ほんと事あるごとに呼び出したりしてるもんなぁ…今度ちゃんと休息をあげないとね。
デミウルゴスの話がおわり、シャルティアにはやっぱり罰を与えるしかなさそうでお互い顔を見合わせて頷いた。
「最後にコキュートス、敗北で終わったな」
「コノ度ハ私ノ失態、誠二申シ訳アリマセン」
「コキュートス!謝罪をするなら面をあげなさい!」
「失礼シマシタ」
「コキュートス、謝罪はいいわ。敗軍之将の原を聞きましょう」
「ハッ、オ預カリシタ兵ヲ失ッテシマイ申シ訳アリマセン」
「違う。レミエルが簡潔に言ったが私からも言っておこう、私は今回のお前の今回の敗北を強く責める気はない。何故ならどのような者もまた失敗するからだ。それはこの私もレミエルもそうだ。その上で質問だ、どうすれば勝てた?」
そしてコキュートスは敗因の原因をしっかり私たちに伝えた。これはアインズが求めていた答えに彼はしっかり応えた。
「素晴らしい!エルダーリッチ以外はポップするアンデット。守護者が学んだと思えばお釣りが来るぐらいだ!」
「アリガトウゴザイマスアインズ様!」
「けれど敗北は事実です、罰は受けてもらうわ」
「コキュートス!その汚泥をお前の手で拭え!リザードマンたちを殲滅せよ!今度こそ誰の手も借りずにな」
アルベドが微笑んで私たちに話しかけて来たが、横やりをいれるようにコキュートスが義を唱えた。
「面をあげなさいコキュートス。貴方が願う義を私とアインズに聞かせて」
「・・・」
「どうしたコキュートス、私たちはお前が何を考え何を口にしたいのか知りたいだけだ」
コキュートスがリザードマン殲滅に反対を唱えた。