第10章 王の出陣、帰還を優雅に待ちましょう
「シャルティア…!」
「レミエル様…?アインズ様?」
「あぁ!よかったっ!」
ギュッ
「レミエル様!?アインズ様!?」
「すまない…全ては私たちの失態だ…」
「ごめんさないシャルティア…」
「え、いえ、何があったのかわかりませんがアインズ様とレミエル様に失態などありえません!あぁっ、私はここで初めてをぉ…!」
こらこら、何を勘違いしているんだシャルティア…
「アインズ様、レミエル様、シャルティアは疲れているかと」
「そうだな」
シャルティアから離れて彼女の話をきけばシャルティアは精神支配された記憶がない。もしかしたら支配されている間に記憶も操作された可能性もある。
となると、それはユグドラシルにはない魔法、もしくはワールドアイテム。私も外へ出る必要がありそう…。
そうなるとナザリックにもっと軍勢が必要だ。アインズのスキルで生成できるアンデットレベルはせいぜい40が限度、だが一人一人の戦闘力が求められる。近接隊を武人であるコキュートスに任せることはできない。マジックキャスターはリッチに任せることができるだろう…。
「何を考えているんだ?レミエル」
「今後のことよ……今はよしましょうか…こうして彼ら言い合ってるとこをみると懐かしくなるね」
「ああ」
まるでみんなといたときのよう…
「アインズ様、レミエル様」
「アルベド?」
「ほら行っておいで」
差し出されたアルベドの手を握らせて、背中を押した。アルベドは少しだけ納得いってない顔したけど、行ってと伝えるとアインズの手を引いて守護者たちのところへ
彼はあの輪にいる方がよっぽど王らしく、そして何より楽しそうだ…。
一人でいるのを心配したのかジャックが私の隣に立った
「いいのですか」
「ええ、貴方外での任務しっかりやっている?」
「やってますよ、貴方の命令であれば俺はいくらでも命を捧げますよ。まぁデミウルゴスと任にあたっていますから心配不要ですよ」
「それもそうね、彼は優秀だもの」
「ええ、貴方の隣に相応しい人材です。」
さっきからなんかデミウルゴスを推しているのは気のせい…?
「ジャックこそいいの、あの輪にいなくて」
「俺の隣はいつだって創造主であり、天使である貴方のお側ですよ」
あれ、こんなキザなこと言う設定にしたっけ…?