第9章 失念、そして王の決意
霊廟の奥、ついた場所にて待っていたのは…
「!!タブラスマラグティナ様…!!そんなっ、いえ、違う!何者!!例え至高の御方にお姿に気配を変えようとも創造してくださった方まで間違えたりしません!!!」
「アルベド落ち着いて。パンドラズアクター、悪ふざけが過ぎるわ」
「そうだな、もうよい、パンドラズアクター」
粘土のようにぐにゃぐにゃになり、今度は黄色い軍服を着た人形のはにわ顔の姿に。
「ようこそおいで下さいました、私を創造したるモモンガ様!そして至高の姫君!レミエル様!」
「お前も元気そうだな」
「相変わらずねパンドラズアクター」
「はい、元気にやらせていただいております。ところで今回はどうされたのでしょうか?」
「ワールドアイテムを取りにきた」
「おおっ!ワァールドアイテム!!至高の御方の偉大さの証!」
ほんと相変わらず濃いキャラだなぁ…、モモンガさんどんな思いでこれ作ったんだろ?いやまぁ動くようになって声はめちゃくちゃカッコいいから成り立ってはいるけど…
「いかがなさいましたか、姫君」
「何故貴方だけは私を姫と呼ぶの?」
「レミエル様はナザリック一優しき高貴なるレディー!」
「あーはいはい、アインズに置いてかれるから行くね」
聞いといてなんだだけどそういうのむず痒いからやっぱりいいや
「はっ!いってらっしゃいませ」
「パンドラズアクターとは話ができたか?」
「まぁまぁね。さて、私はここで待つわ。この奥はあまり好きじゃないの」
「わかっている。行くぞアルベド」
この奥には至高の42人の内、40人の像が飾られている…。引退していったかつての仲間…。
「宜しかったのですか、レミエル様…」
「ええ、この奥は…私とアインズにとって…大切な場所であり、とても辛い場所でもある」
「・・・」
「この奥には私とアインズを除いた至高の40人がゴーレムで象られているの」
「では至高の御方はお亡くなりに…」
「…ある意味それが正解なのかもしれないわ」
アインズとアルベドが帰ってきて、宝物殿を後にし、私は自室へ。
あとの事はアインズとアルベドが指揮をとってくれると。その間、私には緊急事の為にと最大力の至高天の熾天使を発動できるようにしてくれと指示をもらい、一人寂しくMPを回復しているのであった。