第8章 そして嵐は突然に…
今日もまた玉座の間にてアルベドを待っていると…。嵐がやってきた。
「レミエル様っ!」
「アルベド?何かあったの?」
「恐れながら…シャルティアが反旗を翻しました」
「なんですって?マスターソースオープン!」
アルベドの報告ですぐにマスターソースを確認するとシャルティアの名が赤く表示されていた。これは一時的な裏切りの証…でもどうして…シャルティアに精神支配は無効かされる筈…
「連絡が途絶えた為リストを確認したところ、このような異変が…。同行していたヴァンパイアブライト二体も死亡してしまったようです」
「報告ありがとう」
「恐れながらシャルティア討伐隊を至急編成される事を進言致します!」
「焦ってはダメよ!まずは守護者を直ちに全員ここへ終結させなさい、アインズにはまだ知らせないで」
「取り乱しました…。直ちに」
そして10分程でアルベド、デミウルゴス、コキュートス、アウラ、マーレ、ジャックが集まった。皆の顔には怒りの色が滲んでいた…。
「急な呼び出しに集まってくれて感謝するわ。そして非常事態です、心して聞きなさい!
まずシャルティアが何者かによって精神支配を受けた可能性があることも視野にいれなくてはいけません。もしそうだとしたら貴方たちにも同じように危険が起こる可能性も少なからずあると言うこと。
戦闘に秀で、精神支配無効化を持つシャルティアでも防げない攻撃が現時点で思いつくものが1つ存在します」
「ソレハコノ世界ノ魔法ヤスキルデショウカ」
「そうですコキュートス。この世界はユグドラシルとは違った魔法やスキルが多数存在します。この世界に精神攻撃無効化を無効、もしくは封じる魔法が存在すると仮定すると現在の状況と合点がいきます」
「なるほど……」
「ですから命令です。アインズが帰還する前にシャルティアの居場所、状況を直ちに調べなさい。調査隊は少数精鋭で編成はアルベドに任せます。そして出立前に私の元へ来なさい。絶対防御膜を張るわ
…これは私の独り言です。私は皆を愛しているわ。誰一人として失うこと等考えたくないわ。だからどうか…必ず私の元へ無事に帰ってきて」
みんなが残した大切な配下たち、忘れ形見のような彼らを亡くすなんて考えただけで胸が張り裂けそう…。