第7章 嵐の前の静けさに
そして今日も今日とてナザリック内はユグドラシルにいたときと変わらないいつもの日常のような日々が訪れていた。……逆に嵐の前の静けさのようで落ち着かないくらい静かだけどね…。
玉座の間にて座ってアルベドの報告を聞いて指示を出して少し休憩にまったりしていると
「失礼します」
「あら、おかえりなさいデミウルゴス」
「ただいま戻りましたレミエル様」
「何かご用かしら?」
「一度帰還したのでご報告へ参りました」
「律儀ね、ご苦労様。アルベドから報告は聞いています、よくやってくれていますね、引き続きよろしく頼みますよ」
「なんと勿体なきお言葉!!このデミウルゴスより一層尽力致します」
「ええ、期待していますよ」
「はっ。…ところでレミエル様」
「なに?」
「先日ナザリック内にて莫大な力が蔓延したと配下より伺ったのですが、何があったのでしょうか」
「あぁ、それなら原因は私よ。皆に予告せず少し大きな力を解放したの。詳細はアルベドから聞くといいわ。彼女が私のその力と合間見えてるわ」
「畏まりました」
何故かまだこの玉座の間に留まるデミウルゴスにちょっと戸惑いながらも自分の仕事を引き続き始めた。
私の仕事はアインズに言われた通り、ナザリック内と周辺の守護、その為約1日中遠隔視の鏡を使っている。が…目が…
「…疲れた…」
「ご無理をなさらずとも私やアルベドにお任せし、レミエル様はどうかお休みください」
「いいえ、アインズの命は私にとっても大切なこと。デミウルゴスもアルベドも忙しいのに私の仕事まで抱えさせられないわ。
それに何かあったときに私が情報を把握していなければ貴方たちに指示をすることができないわ」
そういうと何故か彼の眼鏡の奥の細い瞳が煌々と輝いていた。
何かおかしなこと言ったかな…