第6章 秘書は王の過保護に憂う
あれからアインズと何度も話し合いを重ねてから、アインズとナーベラルは人間の街へ。そして任務の為、セバスとソリュシャン、デミウルゴスとジャック、マーレとアウラも主命に応じ行動を開始し、ナザリックはとても静かになった。
私はというと、アインズに言われた通り、ナザリックと周辺の守護をしているけれど、、何日か前から怪しい人影は見えても侵入してこないし、何か情報を持ち帰っているような素振もないからどうすることもできずモヤモヤしている。
「はぁ」
「如何なされましたか?」
「アルベド。外に不審な人影があるのだけど、足を踏み入れないし情報を持ち帰ってるような様子がなくてどうしようか悩んでいるの」
「では排除致しますか?」
「うーん、それも考えたんだけど、もしあの人間と連絡を取っているものがいたら連絡が途絶えたことで軍を率いて来られる可能性も無きにしも非ず。だからもう少し泳がせておきましょう
あれの監視お願いできるかしら?」
「かしこまりました」
「…さて、みんなの報告も順調そうだし私も暇つぶしに鍛錬でもしようかしら」
「お供いたします」
第六階層のコロシアムに共に転移して、アルベドに下がるよう命じ、スキルを使った
「堕天使の甦生~天使の息吹~」
「これが…レミエル様の大天使のお姿…」
「アルベドに見せるのは初めてだったかしら?」
「はい。とても神々しいお姿…流石レミエル様!このようなクラスが高い天使族は中々おりません」
「ありがとう、元はこの姿でユグドラシルにいたの。だけど何故かアインズ・ウール・ゴウンに所属してから堕天したのよ」
「そうだったのですね」
「ええ、だから貴方たちがこの姿を知らないは当然、どうせだから来賓席でお茶でもしながらお話しましょうか」
「畏まりました。すぐに用意させます」
アルベドは転移を使い、ユリと共にすぐに戻ってきた。
「…いい香りね」
「もったいなきお言葉、レミエル様のお好みに合わせて訓練致しました」
「ユリ、もう下がっていいわ」
「畏まりました」
アルベドが嫉妬の色を滲ませてユリを下がらせた。ほんとアルベドの性格ってこんなだったっけ?なんて思いながらもアルベドを同じ席へと着かせた。
めちゃくちゃ色々言われたけどね(苦笑)
至高の御方と席を共にするなどっ!ってね。