第5章 秘書の憂鬱
それよりこれからどうしようか…、各階層を回るにはまだ通達がいってそんなに時間は経っていない。
今回は使えるアイテムを調べるか…はぁ…面倒だ。何がこの世界での発動条件を達成して発動するのか全て記録を残さないと…どんだけナザリックにアイテムがあるのか把握してないんだけど…
「レミエル様、何かお悩みでしたらこのデミウルゴス、微力ながらお力添えしたく存じます」
「ありがとう、けれど大丈夫よ」
「出過ぎた真似を」
「その気持ちだけでとても嬉しいわ。いつも貴方達には感謝してるの。もちろんコキュートス、貴方もですよ」
「っ!勿体なきお言葉!」
「ソノオ言葉一ツデ報ワレマス」
少しの間アイテムを調べ、切りのいい所で止め各階層へ。
「さて、私は各階層の視察に参ります」
「レミエル様、共の許可をいただけないでしょうか」
「許すわ。コキュートスはどうしますか」
「私ハ警備二戻リマス。何カアリマシタライツデモオ呼ビクダサイ」
「ええ」
そしてデミウルゴスと第1階層から第9階層まで視察に。そして第2階層でシャルティアを見つけた
「シャルティア」
「あぁ!麗しき我が君!」
ギュッ(シャルティアが抱きついてきたから倒れないように軽く抱きしめて彼女の顔を見た。
「警備はどうかしら」
「順調でありんす。現在侵入者は0、むしろ退屈でありんす」
「ふふ、何もないことはいいことよ。引き続きよろしくね」
「了解でしんした」
ドレスの裾を軽くあげレディの挨拶をした彼女の綺麗なピンク髪を優しく撫でると変な奇声がしたがまぁいいや。
「落ち着いたらお茶でもしましょうね」
「はいぃ!」
「行くわよデミウルゴス」
「はっ」
第3、4、5階層は問題なく、第6階層のアウラとマーレ所へ。
「あっ!レミエル様ー!」
「こっ、こんにちはレミエル様!」
「こんにちは。マーレ土壁作業お疲れ様でした」
「あっ、ありがとうございます!」
「アウラは住宅兼収容所の建設は滞りなく進んでいますか?」
「はい!まだ少し時間が必要になってきちゃうんですけど、できるだけ早く完成させます!」
「ふふ、期待しています、頼みましたよ」
「お任せを!」
そして全て周り終え玉座の間に戻り王座に腰かけた。そして何故かデミウルゴスは最後までついてきた…。