第4章 秘書としての役目?
「レミエル様、何故先程のような事をおっしゃったのか、その真意をお聞きしても宜しいですか」
「真意ねぇ、特にないんだけど……あえて言うなら非常事態だからこそ、万が一を想定しなければいけない、そう思っただけよ」
「レミエル様のおっしゃったことは理解できます。ですが何故今だったのですか」
あ、これは怒っているのか…。眉間にシワよってるもんなぁ…
「非常事態が起きていると理解がしているのであれば何故そのような残酷な事を今仰るのですか!」
「そのような戦闘が起きてからでは遅いからよ!…だからナザリックの頭脳であるデミウルゴスには伝えておこうと思ったのよ。貴方なら納得せずとも理解はしてくれると思った」
「そのようにお考えでしたか…」
「酷な事をお願いしてると言うことは重々承知しているの……ごめんなさい」
「頭をおあげください!貴女の言うことは最もです!…愚かな私をどうかお許しください」
デミウルゴスは賢い、だからその賢さを当てにして酷いことをいったことは理解しているのに、それでも彼は私を許してくれるのね。
「…デミウルゴスに残ってもらったのは先程の話を堀返すためではなくて、これを渡したかったの。今日私を助けてくれたお礼」
亜空間から箱を取り出して彼に渡した。
「開けても宜しいでしょうか?」
「ええ」
中に入っているのは私の羽で作った羽ペン。
「これはっ…!!こちらはレミエル様の羽でお作りになられたのですか!?」
「ええ、お気に召してもらえたかしら?」
「もちろんです!これほどの褒美に恥じぬ働きをお約束致します」
「ええ、期待しているわ。さぁもう下がっていいわ、今日は休むわね。」
「はっ、おやすみなさいませ」
デミウルゴスを見送り、私はベッドに入って眠りについた…。