第4章 秘書としての役目?
アルベド、デミウルゴスから様々な意見交換をしばらくして落ち着いた。
「二人の意見はわかったわ。それも今後の視野に入れて検討しましょう」
「「ありがとうございます」」
「あれからモモンガさんから何か話は聞いてる?」
「いえ、本日はお休みになるとだけ」
二人揃ていることだし、少し酷だけど大事な話を今の内にしておこう。あとでモモンガさんがみんなに言いつけたら厄介なことになるだろうから。
「二人に伝えておきたいことがあります」
「何なりとお申し付けください」
「これは命令です、よくお聞きなさい。
ナザリック地下大墳墓の主人はモモンガです。万が一緊急事態になり、私とモモンガさんの二人が危険に陥った時、私を捨て置き、主を守りなさい。モモンガさんがいればナザリックは永劫に続きます」
命令だと言ったのに二人は即座に反論した。
「それは出来ません!!!!貴方様は至高の御方!そしてナザリック地下大墳墓の防御の要!なくてはならないいと高き御方!」
「そうです!!レミエル様の防御壁があれば万が一の危険などありえません!ですからどうかっ…、捨て置けなどと仰らないで…!!」
辛そうな顔でデミウルゴスは命令を拒否、アルベドも涙を流し拒否した・・・。
涙を流すアルベドの髪に触れて優しく撫で、涙を拭い、優しい声音で安心させるように言葉を紡いだ。
「アルベド、デミウルゴス、お願い。約束して?私は私の命一つでナザリックの皆を、家族を守れるなら本望なの。大丈夫よ、いざとなれば逃げるわ。でも貴方たちが私についてしまったら撤退なんてことはできないの」
「なりません!」
「…必ず、帰ってくるとお約束してくださいますか…」
「アルベド!!!」
「帰るわ、必ず。だってここが私の居場所だもの。それに母が子の元に帰るのは当然でしょう?」
「「レミエル様…!」」
ナザリック地下大墳墓の聖母と言われてた私がみんなを残して消えるなんてそんなこと出来るわけないじゃない。
「そこまで仰るならわかりました…。納得はいきませんが心に留めておきます」
「ありがとうデミウルゴス、アルベドもありがとう」
落ち着いたアルベドを仕事に戻らせ、部屋には私とデミウルゴスの二人だけとなった。