第4章 旧水柱は仲良くなれないー永遠ー
ともあれ、これから僕はこの人達と一緒にどうこうしていかなきゃいけないわけだ。
けど別に特別仲良くしなくてもいいや。僕は研究もあるし。
と、思ったが。
特別過ごす時間が多い柱ども。僕は嫌でも彼らを理解しつつあった。
特に、氷雨春風について理解するのははやかった。
コイツはヤバい。まじ関わり合いたくない。
何でもかんでも言い当てるし、多分僕がやろうとしてることにも薄々感づき始めてるから、すごく慎重に動かないといけない。
あと怒ると怖い。ちょっと調子に乗ったこと言うとすぐ睨んでくる。嫌な奴。
でも、寂しがりや。
一人が嫌みたいだ。会議前、一番はやくに来るのが僕。そのつぎにこの人なんだけど、絶対うざいくらいかまってくる。
ペラペラとどうでもいいことばかり話して、勝手に笑ってる。
で、一番最初にいなくなったのもこの人。
「すまないね、ハカナ」
会いに行ったとき、すごくいたそーな怪我をしていた。
「私には期待しないでくれ。」
鬼の薬のことを言っているようだ。
「別に」
僕はにこりと笑った。
「氷雨さん、また遊んでよ。ほら、僕の屋敷の庭、花が綺麗だからさ。」
そうは言ったけど、僕らはもう二度と会うこともなかった。
氷雨さんはめっきり鬼殺隊と関係を断ってしまって、どこにいるのかも生きているのかもわからずだったからだ。