第3章 友達の香り
『栄子ちゃん、それ誰の話??私じゃない気が…』
私の言葉に2人の顔が一瞬真顔になった
そして顔を見合わせた後にそれぞれ、なるほどねぇ、そういう感じか と小さく呟いた
『え?え?なになに。やっぱり人違いだよね?』
2人が少し黙り込む
あれ?変な事言っちゃった!?
今の会話変だった??
「それ本気で言ってる?」
栄子ちゃんが私に言う
『え?え?本気って何が?』
私が慌てて答えるとまた黙り込んだ
えーーーー!?どういう状況??
1人であたふたしてると栄子ちゃんが心操くんの肩にポンっと手を置いた
「心操くん、まさかの無自覚だったけど私は逆にこの子を守りたくなったよ」
栄子ちゃんが心操くんにそう言うと
心操くんはそれに対して深く頷く
それから2人で目を合わせてから何かの合図みたいに頷いた
なんの話ーーーー!!!
私だけが話から取り残された