第3章 最悪な出会い
池袋から電車で6分。
平日とはいえ、都心なので電車はそこそこ混んでいた。ママ友らしき人達、テスト期間なのかさぼっているのか、制服の女子高校生達、スーツ姿のサラリーマン…
ドア前に位置取り、座席の側面に体を預けながら、揺れる。
きゃはははは、と女子高生の甲高い笑い声が車内に響く。
皆それにも慣れているように、特別注意もせずスルーだ。というか、イヤホンをしていて聞こえない人も多いかもしれない。
自分も女子高生なのに、なんだか嫌気がさす。
私だって、今頃制服を着て授業を受けているはずなのに________。
時間は無情で、外の景色を見ていると、アナウンスが新宿に着いたことを告げた。