第5章 感動の再会?
鍵を開け、玄関へ入る。
帰ってきた安心感からか、体がどっと疲れ出したような気がする。とりあえず着替えて、熱を測ろう。
妙に重い鞄を自室に置いて、パジャマに着替える。いつもなら充分な暖かさを感じられるはずの服が、なんだか心もとない。
「………寒い。そりゃそうか、熱出てるもんね…」
クローゼットから黒いインナーをとりだし身につける。保温性が高く身体に張り付くタイプなので、それだけでも体感温度がかなり変わる。
満足してパジャマに着替え終わり、のそのそとリビングへ行き体温計を手に取る。さあ、何度か。
___ピピピッ、ピピピッ
「38.4℃………!?!?!?」
__寝よう、よし寝よう。
枕元に買ってきた水を起き、ヨーグルトは冷蔵庫へ。食べたくなったら食べよう。
本日何度目か分からないため息をついて、いつもより大分早くベッドに入る。肌寒く布団にしがみつく様に横たわると、すぐに睡魔がやってきて、真白を夢の世界へ誘った。