第5章 感動の再会?
「…まぁ、そんな深く考えんな」
他人事でそう言う先生を思わず睨みつける。睨みつけてから、はっと気づきまた俯く。
__先生は何も悪くない。全部私の問題なのに…むしろ、沢山迷惑かけてる。なのに、睨むなんて…
「…ごめんなさい、」
「ん?」
「今…睨んじゃって」
「ああ。別にいーよ、あと、俺は適当に言ってる訳じゃない」
先生はそう言い、指を2本立てた。
「いいか、まず1つ目は、さっきも言った通り深く考え込むな。まあと言ってもお前の本質を変えろって言ってるんじゃなくて、…っつーか、そんな簡単に変わらねぇしな」
「はあ…」
「まあそんな感じだ。で、2つ目。しっかり休め。」
1つ目の説明がかなり雑だったが真白は特につっこまず、頭に入れた。
「休めって…私しっかり寝てるし、部活もやってないので人よりゆっくりしてますよ?」
「それも大事だが、問題はお前のストレスが軽減されてるかどうかだ。」
「………なるほど?」
「はは、よく分かってねぇな。まあ聞け。一般的なストレス軽減法とかは絶対に参考にするな。ストレスってのはデリケートな問題で、万人に共通する軽減法なんてのはない。お前がリラックスして、心地いいと思うことをしてればいい。わかるか?」
「分かります」
「あと自分ではストレスがかかってない、って思っても、身体にはかかってる場合が多々ある。それは気をつけて」
はい、としっかり返事をすると、先生は安心した様にふわっと笑った。真白はなんだかそれを直視できなくて、ゆっくりと横に目を逸らした。