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紙一重

第5章 感動の再会?




律の作ったシチューは変わらず美味しかった。会わなくなってから6年もたったのに、昔の味そのままで、それが分かる自分もまた昔のことをよく覚えているな、と改めて思う。食べている途中は涙をこらえるのに必死だった。懐かしくて、律が来てくれたのが嬉しくて。
泣き笑いながらシチューを完食し、鍋にいっぱいあったものも全て食べ終えてしまった。こんなに沢山料理を食べたのは初めてで少しは気持ち悪い。



「う〜…、食べすぎだ…絶対太った」



しかしその満腹感に嫌悪はなく、むしろこころもお腹も満たされている感覚がして、幸せだ。今日は湯船に浸かろうと、重い腹を抱えながら風呂を洗う。




その夜は、驚きと幸せに包まれながら眠った。真白は珍しく、夢を見なかった。


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