第3章 最悪な出会い
骨ばった手が下肢に申し訳程度にかけられていたブランケットを剥がしとる。
「きゃっ!?」
誰にも見られたことがない、神聖な女である場所をまじまじと見つめられる。
恥ずかしくて手で覆おうとするも手首を掴まれ頭の上で固定される。
カシャン、と軽い音がしてひんやりとした感触。手が動かず引っ張る度に鎖のようなものがカシャカシャと音を立てる。
______手錠?
「あったから。」
なに、これ!?
外してほしい、と目で訴える。
が、男はなにもできない真白を愛おしそうに見つめてから、ちゅ、と軽くキスをおとした。
「あー、めっちゃ似合う」
男はまるで恋人にむける瞳で、真白を見つめていた。