第3章 最悪な出会い
声のする方へ顔を向けると、知らない男の人が。
しかも、上半身、裸。
「きゃあああっ!!」
「なんだよ?」
「いや、いやあ!は、はだか…」
「あ?あんたもだろ?」
え………。
目線を自分の体に向けると、完全に、裸。
「へっ!?!?!?」
違和感の正体はこれか!
なんだか肌寒いと思ったら、自分はパンツしか履いていなかった。が、下半身はブランケットで隠されていて、まるで全裸に見える。
いや、そんなことよりも!!
胸が!!丸見え!!!
「いやああっ!!み、みた!?」
慌ててブランケットをたくし上げ、胸元を隠す。もう遅いだろうが、やはり女としての恥ずかしさは止められない。
生肌にブランケットの柔らかい感触が直にあたって、思わずため息が漏れる。
「いや、見たも何も脱がしたの俺だし」
「さ、さいあく…!ていうか、誰!?」
明らかに年上なのに、敬語が吹っ飛んでしまうほど真白は混乱していた。
脅されて呼び出されたことすら、頭になかった____。