第3章 最悪な出会い
きょろきょろと見渡す真白の後ろ、から。
「………っ!!!」
突然、視界が真っ暗になる。唇もなにか柔らかいものと接していて、息がままならない。
手だ、と脳が認識した途端、足から力が抜けて自身の手を手当たり次第に振り回す。
「あんた、めっちゃ可愛いじゃん」
_________だれ!?
「んん〜っ!ん、んん!!」
聞き覚えのない男の声が聞こえ、声を発しようと口を少し開くと、そこから吸ったなにかが口の中いっぱいに満たされる。
頭がくらくらしてきて、体の力が全て抜けきって。
そして、そこで真白の意識は途切れた。