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第3章 時雨の家


な「私が小さい頃に事故でさぁ・・・
あの時はいっぱい泣いたなぁ・・・」
し「・・・わりぃ」
な「ううん。それに寂しくなんかないよ!!!結衣だっているし、
学校だって楽しいし!!」
し「・・・強いのな」
な「え?」
し「俺もそんなんだっだったら、楽なのにな・・・」


私が強い・・・?幽霊ダメだし、男もダメなのに?
そんなこと考えたこともなかった。強いだなんて
確かに親戚には「しっかりしているね」とか「可哀想に」などは
言われたことはあった
でも、その言葉には苛立ちがあった
他人事のように言われているような感じでさ。
何も知らないくせに知ったようなこと言われた感じで嫌だった

し「着いたぞ」

その言葉に我にかえった
そこは高そうなマンションだった
こんなとこ、一人暮らしって・・・
贅沢しすぎ・・・

し「早く来い」
な「う・・うん」

そう言ってエレベーターに急いだ
エレベーターは上がっていき最上階だった
そして時雨は部屋の鍵を開けた

し「入れよ」
な「お・・お邪魔しまーす」

中はめちゃくちゃ広く一人暮らしにはもったいないなと思った

し「ここの部屋使え」
な「う・・うん」

そこも一人部屋でベッドが置いてありクローゼットなどがあった
キレイな部屋だなぁ

し「先に風呂入れよ」
な「うん」
し「着替えは後で置いといてやるから」

なんか面倒見いいなぁ

し「その代わりあがったら飯作れ」
な「・・・はい」

命令されてるけど泊めてもらえるだけ感謝だよね
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