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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第2章 公休日 〈津軽目線〉


どう考えても、ウサの昨日の態度は、公休日に大事な用があるはずだ。

しかも、俺に言い難い様な。

俺は、モモには、悪かったが、情報提供者と会うと言って、ウサを尾行する事にした。

マンションの前にある喫茶店で、張っていたら、案の定、ウサが、オシャレをして、出掛けている。

あのワンピース、俺と一緒に見に行って買ったやつだよな。

あのワンピース着て男と会うってか。

それは、いくらウサでもしないだろう。

そう思って、ウサを尾行すると、ウサが待ち合わせしていたのは、
男だった。
あのウサが、俺に黙って、男とデートだと。

(はぁあああああああ!!!)

誰だよ、その男は!!!

俺は、今にも出て行って男に飛び蹴りしたい衝動を押さえて、ウサと男を尾行した。

男の容姿は、中の上と言ったところだろうか。
俺の方が顔は断然上だろ!

男とウサは、ヤケに親しく 話ながら歩いて行く。

(誰だよ、その男は!!!)

何処に行くかと思って尾行していると、
俺が前にウサを連れて行った創作和食の店に男と入って行った。

普通、俺と行った場所に 他の男と行くか?

(はあああああああ!!!)

俺は、男をボコボコにしたい気持ちを押さえて ウサに気付かれない様に、創作和食の店に入ると男とウサ達の様子を覗う事にした。

ウサと男は、メニューを楽しそうに見ている。
ウサは、Aランチを頼んだ、男はBランチ。

俺は、コーヒーにタバスコを思いっきり入れて、
飲む事すら忘れて ウサと男を監視した。

食事が、終わるとウサと男は、地下鉄の構内に入った。

地下鉄は、土曜の昼間で、混んでいた。

地下鉄に乗り込んだウサが、よろけたところを男が支えた。

(はぁあああああああああ!!!)

俺のウサに触るだと!!!誰なんだよ!!その二枚目気取りの優男は!!!

ウサ達は、仲良く、地下鉄を降りた。

尾行して、ウサと、男が入って行ったのは、都内でも有名な宝石店だった。

(はぁああああああああああああ!!!)

男にネックレスでも、買って貰うてか!!!

俺ですら、まだウサに、そんな物は買ってやってない。
今度のウサの誕生日にでもネックレスを買ってやりたいと思ってたところだったんだぞ!!!

ここまで、尾行すると、流石に不安になって来た。

誰なんだよ!!!その男は!!

なんで、宝石店なんだよ!!!
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