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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第1章 公休日の前日〈主人公目線〉


車に戻ると、津軽さんが言った。

「ウサちゃん、ちょっと時間かかったし、都内の近場のイタリアンのお店でもいい?結構いい雰囲気のイタリアンの店あるから」

(最初っからそこで良かったでしょーーーーーーl!)

津軽さんは、今度は、混んで無い道を選んでいるかの様に、都内に着くまで一時間弱しか掛からなかった。

「ウサちゃん、良かったね。帰りは混んでなくて、まあ、ウサちゃん、明日は公休日だし、今度のお店は、遅い時間までやってるから、安心しなよ」

「ハイ、ダイジョウブデス、アシタコウキュウビナノデ」

「ウサちゃんが、明日公休日だから、良かったよ」

そう言って津軽さんが連れて来てくれたイタリアンのお店は、警察庁公安課から、歩いて数分の場所にあるイタリアンのお店だった。

(ここ 前に津軽さんと来たお店ーーーーーーーー!!)

「津軽さん、ここ前に津軽さんと来たお店ですよね?」

「そう言えば、来た事あった、あった、忘れてたよ。ごめん。ごめん。ウサちゃん、別のイタリアンの店にする?ウサちゃん明日公休日だし」

「いえ、ここが絶対いいです!!ここで、お願いします!!」

お店に入ると、中は、結構混んでいる。

「ウサちゃん、混んでるね。やっぱり、華金だと人多いね。まあ、いっか、ウサちゃん明日公休日だし」

(そこ、公休日と関係ないーーーーーーーー!!)

「ウサちゃん、あの窓際の席でいい?」

「ハイ」

席に着くと津軽さんがメニューを見ながら言った。'

「で、ウサちゃん、明日どこ行くの?」

「え?明日は、家に多分居ると思います」

(津軽さんに、男友達と指輪見に行くって言ったら絶対面倒臭い事になる!!)

「そっか、じゃあ、ウサちゃん家に居るんだよね?」

「食材買いにスーパーくらいは行くと思います」

わたしは、嘘に嘘を重ねて言った。

「あー、そう言えば、俺も冷蔵庫に何もなかったよ。ウサちゃん、
俺の言った物、ついでに買ってさ、マンションのドアのところに引っ掛けて置いてよ。いいよね?ウサちゃん、明日公休日だし」

(公休日も津軽さんのパシリですかーーーーーー!!)

「ウサちゃん、何食べたい?俺は、このディナーセットにするよ、ウサちゃんは?」

「わたしも、同じ物で」

「半分こしたいから、ウサちゃんはこっちにしたら?」

「ハイ、ソレデオネイシマス」
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