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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第1章 公休日の前日〈主人公目線〉


わたしは、その後も、何度も、津軽さんに絡まれるという、難局を、どうにか、乗り越えて、定時に何とか仕事を終えた。

わたしが、仕事が終わったのを、確認した津軽さんから、LINEが入った。

『お疲れ様〜。ウサちゃんやっと仕事終わったみたいだから、晩御飯行くよ。下の駐車場に集合』

やっとって、あんだけ仕事の邪魔して於いてって思ったけれども、そこは、我慢して

『了解です』

と返信して、駐車場へ向かった。

駐車場へ行くと、津軽さんは、既に車に乗って待っていた。
わたしが、車に乗り込むと、津軽さんが言った。

「明日は、ウサちゃんの公休日だから、ゆっくり出来るね?ウーサちゃん、良かったね」

「はい、良かったです」

「なに、その態度?」

「良かった態度ですけど」

「へー、で、ウサちゃん20個以上、何食べたいか考えた?」

20個以上とか無理でしょーーーーっ!って思ったけれども、とりあえず、思いつくまま、言った。

「ラーメン、焼きそば、チャーハン、ドライカレー、うどん、蕎麦、サンドイッチ、カレーライス、焼き魚定食、コロッケ定食、エビフライ定食、トンカツ定食、ミックスフライ定食、鯵フライ定食、サイコロステーキ定食.......くらいですかね?」

「何その、庁内で食べれる様なメニュー、ウサちゃん、俺とホントに晩御飯食べに行きたいんだよね?しかも、20個考えてもない」

「超イケメンでモテモテの津軽さんと晩御飯に行きたいです」

「分かった。じゃあ、ウサちゃんの提案をのんで、イタリアン食べた後、スィーツの美味しいお店に行って、マンションに一旦戻って、飲みに行こうか?」

と、いかにも、長い時間を要する様な提案をして来た。

「津軽さんは、明日仕事ですよね?だったら、飲みに行くのは、別の日が良くないですか?」

と、わたしは、控え目に言った。

「大丈夫だよ。俺、明日内勤だから」

一瞬大きな溜息を付きたいのを堪えて、

「ワカリマシタ、ソウシマショウ」

と言った。

「ふーん、へー」

津軽さんは、なにか言いたげである。

「ウサちゃん、ホントに俺と晩御飯を食べに行きたいよね?」

「行きたいです!だから、早く行きましょう!」

「分かった、分かった。そんなに俺と晩御飯に行きたいなら、俺もとことん付き合ってあげるよ」

と言って、やっと車を出してくれたのだった。
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