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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第1章 公休日の前日〈主人公目線〉


『だーーかーーらーー、行きたくて、行きたくて、仕方ないので、仕事させて下さい!』

わたしは、また、パソコンのキーボードを叩く事に集中した。
捜査報告書に、曖昧な部分があって、どう処理するべきか、悩んだ挙句、報告書を持って、津軽さんが、激マズお菓子をポリポリ食べてるデスクへ行った。

わたしを見た津軽さんが言った。

「やっと、ウサちゃんが、自分に素直になって、俺の傍にいたいって態度で示てるから、これあげる」

津軽さんは、自分が食べていた、イカの塩辛入りハルペーニョチョコをわたしの口に突っ込んだ。

!!!!

激マズーーーー!!!!!何この生臭くて激辛なのか、甘いのか舌で判別不能のチョコレート!!!

今まで、食べさせられた、激マズお菓子のトップスリーに入りそうな激マズぶりだ。

わたしが、ゲホゲホしてると、津軽さんが言った。

「ウサちゃん、まだ、欲しいって?ウサちゃんの、ほ・し・が・り・や・さ・ん」

そう言って、わたしを抱き寄せて、口にまた、イカの塩辛入りハルペーニョチョコを無理矢理入れようとして来た。

わたしが涙目になって抵抗していると、津軽さんが言った。

「何その潤んだ目、ここでキスしたいって?それは、流石に職場だから無理だよ。ウサちゃんのエッチ!」

!!!!

(どっちがーーー!!って叫びたい!!)

津軽さんは、わたしを腕の拘束から、解放すると、こう言った。

「美味しいお菓子を貰えた上に、俺にお姫様抱っこされるとか、ウサちゃん、今日は、ラッキーデイだね。この後、また、俺と食事に行けるとか、スペシャルハイリターンラッキーディ過ぎて俺を拝みたいって?拝みなよ」

わたしは、やっと舌に残った生臭いイカの塩辛を飲み込んで言った。

「津軽さん、今日ホントーーーーーに、わたしと晩御飯食べに行きたいんですよね?」

「行きたいから、誘ったんだろ?ウサちゃんは、晩御飯、俺と食べに行きたいの?」

「だから、さっきから、何回も言ってますが、行きたいです!」

「だから、これ以上、仕事の邪魔しないで下さい!!」

「何その、パワハラ?」

「いやいや、仕事させて下さい!の何処がパワハラですかね?」

「だって、部下が上司の口を塞ごうとするとか、部下のパワハラだろ?」

「もう、パワハラで、激ラッキーのハイリターンディを堪能したいので、仕事させて下さい!!!」
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