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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第1章 公休日の前日〈主人公目線〉


やっと、津軽さんから解放されたと思って、猛烈にパソコンを打ってると後ろから、生暖かい息を首の辺りに吹きかけられて、
いやいや振り返ると、また津軽さんの顔面!

「ウーサちゃん、俺にタバスコココア入れて来て」

「わたし津軽さんに頼まれた仕事してるんです、今!自分で行って下さい!」

「ウサちゃんの い・け・ず」

「いけずは、津軽さんでしょう?」

「ウサちゃんってもしかして、どS?」

「なんで、わたしがどSなんですかね?」

(あー、駄目、津軽さんのこのモードの時のペースにのっちゃ駄目!)

わたしが、再びパソコンの画面を見て、キーボードを叩き始めると
わたしに顔を至近距離に近付けて来る津軽さん。
ここは、取り敢えず、タバスコココアを入れて自分のデスクに戻って頂こう!そう思って、立ち上がって、給湯室に向かおうとすると
津軽さんが言った。

「どこ行くの?ウサちゃん」

「給湯室で、津軽さんに頼まれたタバスコココアを入れて来ます!」

そう言って、給湯室に行ってタバスコココアを入れていると、人の気配を感じる。振り返ると、また、津軽さんが立っていた。

「津軽さん、給湯室に来る暇あるなら、自分でタバスコココア入れて下さい!」

「ウサちゃんの入れてくれたタバスコココアが飲みたいんだよね」

「津軽さん、今日、晩御飯一緒に食べに行くんですよね?」

「そのつもりだけど、ウサちゃん行きたくないの?」

「行きたいです!だから、仕事させて下さい!」

「本当に行きたいの?」

「だーーかーーらーー行きたいです!仕事させて下さい!」

「じゃあ、何食べたいか、20個以上考えててね」

「さっきは、10個以上でしたよね?」

「選択肢は多い方が楽しいだろ?」

わたしは、津軽さんにこれ以上付き合っていられないと思って、津軽さんに押し付ける様にタバスコココアを渡すと、デスクに戻った。

なんか、今日の津軽さんは、何時もにもまして、絡んで来るよね?

(あー、駄目駄目、わたし!パソコンに集中しよう!)

そう思って必死でパソコンを叩いていると、LINEの着信音がなった。
いやいや見ると、また、津軽さん。

『ウサちゃん、何食べたいか、20個以上考えた?』

『まだ、考えてません!!!』

速攻打って返信すると、また、着信音がなった。

『ウーサちゃん、行きたいよね?晩御飯?」
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