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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第6章 津軽さんの喜び組さん 《主人公目線》


「それだけです」


「で、ウサちゃん、これからどうするつもりだったわけ?」


「君のバックは、俺の部屋だし、ウサちゃんの部屋の鍵も、バックの中だろ?」


わたしを見つめている津軽さんの態度は、さっきまでとは、打って変わって、真剣になっている。


「あのさ、君、俺がヤキモチ妬く様にわざと、行動してんのか?」


「そんな事全くありません!」


わたしがそう言うと、津軽さんは、わたしの腕を引っ張って、津軽さんの胸元にぎゅっと閉じ込めた。


「あのさ、ウサちゃん、俺って、ウサちゃんにどう思われてるのかな?」


津軽さんは、わたしを抱きしめる腕に力を加えて、溜息と共にわたしの耳元で囁いた。


「そ、それは..........」


「言えないの?ウサちゃん」


津軽さんは、わたしを抱き締めていた腕を緩めると、俯いているわたしの顔を覗き込む様にして言った。


「じゃあ、俺がウサちゃんをどう思ってると思ってるの?」


「それは.....えっと、わたしを....」


わたしが、言葉を言い終わらないうちに、津軽さんに顎を引かれ、津軽さんの唇で口を塞がれた。


!!!


恋人になって初めての津軽さんとのキス。


津軽さんとの恋人になっての初めてのキスは、わたしの身体を内側からじわりと熱を持たせる様な、甘くて、優しくて切ない気持ちにさせる様なキスだった。


津軽さんの柔らかな熱い舌が、ゆっくりとわたしの歯列を割って入りわたしの舌を絡め取り、わたしの唇と舌を優しく吸った。

壊れ物を扱う様に、津軽さんは、私の頬を両手で包み優しいキスを私の唇に落とした。

(ああ、わたし津軽さんに大事にされてる..)

そんな気持ちをわたしに与え続けてくれる津軽さんの甘くて優しい恋人としての初めてのキス。

津軽さんの甘く蕩けてしまいそうなキスで、わたしの身体から力が抜けていく。

そんなわたしの身体をしっかりと腕で支えながら、優しいキスをわたしに降らせていた津軽さんが、わたしの唇から、自分の唇をそっと離して言った。


「これで、分からない?俺のウサちゃんへの気持ち。ウサちゃんを大事に思ってる。まあ、今日の俺の行動が度が過ぎていた事は認める。でもね、嫌いな女の子に、こんな事しない、分かる?君が俺の特別な女の子だって思えない?特別な女の子なんだよ。瑠璃子は、俺の」
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