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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第6章 津軽さんの喜び組さん 《主人公目線》


津軽さんに腕を引っ張られて、わたしは、津軽さんの腕の中に閉じ込められていた。
津軽さんの思った以上に逞しい胸元からコロンの匂いがふわりとして、目眩がしそうになる程の津軽さんの色気に一瞬、頭が真っ白になる。



「つ、津軽さん!わたし今日、女の子の日なんです!!」


わたしは、津軽さんの胸を思いっ切り突き飛ばして言った。


「いった!!!ちょっと、ウサちゃん、偽証、逃亡の次は、バイオレンスウサって、それはないだろ?それに、君、女の子の日じゃあないだろ?」

津軽さんは、わたしが突き飛ばした胸をさすりながら言った。


「どうしてわかるんですか!?」


「だって、ウサ、今日薄手の白いパンツ履いてたじゃん」


!!!


「津軽さん!どうして知ってるんですか!!!」


「だって、ウサが、スーパーで買い物した後、助手席に乗っただろ?あの時見えたんだよ。言っとくけども、不可抗力」


!!!


「あのさ、君、どんだけ津軽さんに偽証するつもり?」


「だって!!」


「ウサちゃん、俺は男の子の日だよ」


「男の子の日ってなんですか!?」


「男の子が男の子になりたい日だよ」


!!!


わたしが、恥ずかしくて、顔を背けると津軽さんが言った。


「ウーサちゃん。これ着るって言ったよな?」


津軽さんが、わたしが脱ぎ捨てていたドギツイセクシーバニーガール下着を、わたしの目の前にヒラつかせて言った。


「言ったよね?君さ」


もはや、絶対着てもらうオーラを身体中から発する津軽さん。


「つっ!津軽さん!!わたしお腹が痛くなりました!」


「何だよ。それ?偽証の次は、逃亡で、バイオレンスで仮病?ウーサちゃん。観念したら?」


「本当にお腹が痛くて、女の子の日になったのかもです!!」


「はぁ!?じゃあ、証拠見せて」


「証拠とか、見せれる訳ないじゃないですか!?」


「いいよ。津軽さん、ウサちゃんの全てを知りたいからさ。証拠見せてよ」


「津軽さんの変態!!!」


「ウサちゃん、もう、押し倒していいかな?」


「ダメです!!!」


(津軽さん!!ごめんなさい!!)


わたしは、津軽さんに思いっ切りタックルすると、津軽さんの脇をすり抜け、寝室から飛び出て、一目散に玄関へ走った。


振り返る事もせずに、津軽さんの部屋から飛び出した。
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