第5章 公休明け 《津軽目線》
(ホント、楽しいわ〜)
雄のスケベ心満載になった俺は、バニーガールウサと、男の憧れ裸にエプロンウサ等を妄想して、黒の網タイツと白のフリフリレース付きのエプロンまで購入した。
俺がそんな物を購入している間、隣で悶絶苦悩のウサの顔、透くんいたら写真に撮って欲しかったな〜。
空腹を少し感じた俺は、ウサに聞いた。
「ウサちゃんの得意料理って何?」
「えっと、ロールキャベツは、美味しいと比較的褒められます」
ロールキャベツか.....しばらく食べてないからいっか。
(ウサ、お前を食べたい!食べてやる!絶対!今夜!)
と言う大き過ぎる心の声は飲み込んで俺は言った。
「じゃあ、ロールキャベツで許してあげるよ(とりあえず、晩・御・飯・は!)」
八の字眉になって、オドオドしたウサを助手席に積んだ俺は、マンションの近くのスーパーに行くことにした。
スーパーで、ウサをロールキャベツの材料を買わせに放流すると、
アルコールを買いに酒類売り場へ足を運んだ。
さて、ウサを食べるとして、いきなり酔わせてもな〜。
とりあえず、家には、赤ワインとロゼと缶ビールがある。
白ワインでも買っておくか。
そう言えば、ウサを初めて俺のマンションに泊めた日は、ウサに月のウサギスペシャルを飲ませて、ウサが泥酔した時だった。
泥酔させ過ぎは、駄目だな。
俺は、カクテルが置いてあるコーナーに足を踏み入れた。
『ジントニック、モヒート、スクリュードライバー、カルアミルク、モスコミュール 、ソルティドッグ、ジャックローズ 、マンハッタン 、チャーリーチャップリン......』っか。
あっ!
俺の目を引いたのは、『ビトウィーン・ザ・シーツ』と言う名のカクテルだった。【シーツに入って】って意味のカクテルだ。
へー、こんなのも、売ってんだ。
これって、ブランデーとラムをベースとするショートカクテルだったよな。
色は、月のウサギスペシャルと同じ黄色で、飲みやすくて、アルコール濃度高め.....。
ウサ、覚悟しろ!ビトウィーン・ザ・シーツに決定!!
俺は、白ワインと、ビトウィーン・ザ・シーツをカゴに放り込んで、アルコール売り場を後にしようとした。
その時、俺の目に面白い名前のお酒コーナーの酒瓶が目に止まった。
ラベルを見た。
【最低野郎】
(はぁあああああああああああ!!!)