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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第4章 公休日明け〈主人公目線〉


その後、津軽さんは、セクシーランジェリーのコーナーの中から、
コスプレ用の様な下着を選んだ。

それは、な、なんと!! バニーガール風のサテン生地の黒で、頭にウサギの耳まで付いているものだった。

「ウサちゃんは、ウサギさんだから、やっぱりこれか」

(えーーー、無理ーーー!!)

「ウサちゃん、捜査でバニーガールやる事あるかもしれないから、これも仕事の一環だよ。キミに拒否権ないってわかってるよね?津軽さんのよ・ろ・こ・び・ぐ・み・さ・ん」

(えーーーーーー!!!)

そして、津軽さんは、店中の熱過ぎる視線の中、澄ました顔でバニーガール風の耳付きランジェリーを購入した。

「ウサちゃん、今日は、津軽さんの喜び組さんは、津軽さんのマンションの部屋でお仕事だよ。言っとくけども、ウサちゃんに拒否権無し」

「津軽さん、わたしに何させる気ですか!?」

「え?喜び組さんのお仕事だよ」

「お仕事内容教えてください!!!」

「喜び組さんなんだから、津軽さんが喜ぶ奉仕全般。今日、ウサちゃん、自分の部屋に帰れるかな?」

「えーーーーーー!」

「ウサちゃんが、津軽さんに嘘の証言して、男とイチャイチャ会ったんだから、仕方無いよね」

その後、津軽さんは、黒い網タイツに、レースのヒラヒラがやたらついた白いエプロンまで購入し、わたしを車に押し込んだ。

車に乗り込むと津軽さんが言った。

「ウサちゃんの得意料理って何?」

「えっと、ロールキャベツは、美味しいと比較的褒められます」

「じゃあ、ロールキャベツで許してあげるよ」

どこがどう許されたのか、分からないわたしを連れて、津軽さんは、マンションの近所のスーパーの駐車場に車を止めた。

「ウサちゃん、ロールキャベツの材料買うよ。ウサちゃん、選んで買って来て、俺は、ワインでも買ってくるよ。ウサちゃんは、何か飲みたいものある?津軽さん、優しいから、ウサちゃんの飲み物は、希望くらい聞いてあげるよ」

「オマカセシマス」

「じゃあ、20分後に、津軽さんの車に集合」

津軽さんは、そう言い残すと、スーパーのお酒売り場へ消えて行った。

(わたし、これから、津軽さんに何させられるのーーーー!)

わたしは、重い足取りで、ロールキャベツの材料を買うと、
津軽さんの車まで、歩いて行ったのだった。
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