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ヤキモチが止まらない【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第4章 公休日明け〈主人公目線〉


幸男くんとの 婚約指輪探しも無事に終わった、公休日明けの朝
わたしが公安課に入ると、津軽さんと目が合った。

わたしが、

「おはようございます」

と言うと、

「おはよう」

と、津軽さんは、満面の笑み。

なんか、津軽さん いい事でもあったのかな?などと、考えながら、
デスクに山積みされてる、書類を仕分けしていると、
すごい視線を感じる。

ちらりと見ると、満面の笑みの津軽さん!

視線が痛いって言うより、笑顔が痛いんですけどーーー!!

それから、ずっと、午前中満面の笑みに突き刺されながら、仕事をして、お昼の休憩時間になった。

デスクの書類を一旦まとめて、立ち上がると、背後に立っていたのは、満面の笑みの津軽さん。

「ぎゃっ!!」

「ぎゃって、ウサちゃん酷いな〜、じゃ、お昼ご飯行くよ」

有無を言わさない満面の笑みに連れて行かれたのは、警察庁近くの
洋食屋さん。

「ウサちゃん、何にする?」

相変わらずの満面の笑みで聞いて来る津軽さん。

「わたしは、A定食のハンバーグセットで」

「じゃあ、俺は、B定食のヒレカツセットでいいか」

満面の笑みで、注文を終えた、津軽さんは、言った。

「でさ、あの優男誰?」

「へっ?」

「あの優男だよ」

一瞬誰の事を言われたか、分からなかったわたしに、津軽さんが言った。

「だから、昨日ずっと一緒に指輪見てた優男」

!!

わたしは、どうやら、津軽さんに尾行されてたとやっと理解した。

「幸男くんは、わたしの小学校から高校までの同級生で、今度、結婚するので、長野から、上京して来て、一緒に婚約者にあげる指輪を見てたんです。すみません!!嘘言って!」

「ウサちゃん、津軽さんに嘘つくって、それはどうかな〜って思うんだよね」

津軽さんが、満面の笑みで言った。

「津軽さんに言うと、行かせて貰えないかな?って思って.....」

「そんなの当たり前だろ?」

津軽さんは、さも当然の様に言った。

「やけにさ。親しげだったけども、あの優男は、ウサちゃんの元恋人かなんか?」

!!

「全然違います!」

「ウサちゃん、今日は、定時に仕事あげて、分かってるよね?キミ、津軽さんに嘘ついて、男と会ってたんだから、ペナルティ9ぐらい付いたよ 今日は、ウサちゃん喜び組」

「喜び組って、なんですか?」

「津軽さんの喜び組だよ」
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