第3章 ※貴方がほしいもの、私がほしいもの※
薄い笑みを浮かべた黒死牟は右手をキリカの膝に置いた。ゆったりと撫でながら内腿に向けて掌を滑らせる。
「ふむ・・・」
指先が淡い繁みの中の花弁を掠めた。そこは既にうっすらと蜜を滲ませていた。指先を沈めていくと、ぐちゅりと濡れた音がした。
「もう・・・、濡れているではないか・・・」
「やっ・・・、言わないでくださいっ・・・」
顔を朱に染めたキリカが弱々しく、かぶりを振った。
「いつの間に・・・、これほど濡らしたのだ・・・?」
唇の端を歪めた黒死牟は嬲る指を二本に増やした。蜜を垂らした花弁は難なく飲み込んでいく。
「まだ触れておらぬうちに・・・、何と淫らな娘だ・・・」
指を深く抽送する度に、胎内から熱い蜜が止めどなく溢れ出てくる。
「・・・あっ、あぁっ!」
長い指が胎内の更に奥、キリカの哭き所に辿り着いた。指の腹で撫でるとキリカの腰がびくんと跳ねた。
「やっ、あぁっ、そこは駄目っ・・・」
「何が駄目なものか・・・、悦いの間違いであろう・・・」
「駄目ですっ・・・、これ以上はっ・・・、ああっ・・・!」
言葉とは裏腹に、キリカの花弁は指を絞め上げるように蠢いた。
「遠慮をするな、と、・・・、いつも言っているのを忘れたか・・・」
花弁の上の小さな蕾に触れる。愛撫によって固く膨れていたそこは軽く触れられただけで痺れるような快楽をキリカに与えた。
「あっ・・・、はあっ!」
「そうだ・・・、悦い反応だ・・・。もっと素直になれ・・・」
過敏になった蕾と哭き所を絶妙な強さで責められ、あっと言う間に、キリカの身体は昇りつめてしまった。
「はぁっ、ああぁっ・・・」
下肢をしとどに濡らしながら、キリカは荒い呼吸を繰り返した。視界がぼんやりと霞む。
「どうした・・・?休む間は無いぞ・・・」
着物を脱ぎ捨てた黒死牟がキリカの顔を覗き込んだ。