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【黒バス】青春微炭酸

第1章 転校生の彼女


登校2日目。
私はジャージに着替えてバスケ部用の体育館へと足を向けた。

「こ、こんにちわー」

色々と所要が重なり部活が始まる時間に遅れてしまった。
少し入りづらくはあったがまぁそこは雑草根性っていうかそんな感じで多少引け目は感じつつ堂々と入る。
しかし丁度休み時間だったようだ。

「!小咲さん、」
「遅かったな、小咲」
「うん、寮の忘れ物が手違いで学校届いちゃったらしくて…」

どんな間違いをしたんだよ。とまぁ思ったけど送り主の字が彼だったからちょっとやりかねない、とは思った。

「…笠松先輩、その人とは普通に話せるんですね」
「ん?あー…お前も話せば分かるぞ中村」
「なんかサラっと失礼なこと言われた気もしますけどいいです」
「あぁ、彼女が…初めまして、2年の小堀 浩志です。隣のクラスだ」
「初めまして、…めんどくさいな」

少し、大きな声を出すことにした。

「2年の小咲 春乃です。今日から新しくマネージャーとして入りました。よろしくお願いします」

これで一々自己紹介する必要もない。
一つ溜息を吐いてまた小堀君の方に向き合う。

「好きなように呼んで下さい、小咲でも春乃でも」

そんな風に自己紹介を終えると、休憩時間も終わったようだ。
近くに…女子のマネージャーは居ないみたいだ。
男子のマネージャーばっかりなんだなぁ。

「あの、先ほどデカい声出した小咲 春乃です。
マネージャー業は中学からやってたのですけどここじゃ勝手が違うと思うのでこれからご指導願えますか?」
「え…、あ、うん……っていうか、俺も2年なんだけど…」
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