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【黒バス】青春微炭酸

第1章 転校生の彼女


右隣の男子はこっちを見たままじっと黙っている。
正直まぁ言っちゃなんだけど気味が悪い。

「はぁ…えぇ、と」
「あ、あたし笹野 鳴(ささの めい)!」
「私は泉 奈穂(いずみ なほ)ー、よろしくねー」
「笹野さんと泉さん、多分時々間違いますけど覚えたと思います」
「もー、それ覚えたって言わないよー」

笹野さんは後ろ、泉さんは左隣の席だ。
秋田のド田舎から出てきたから馬鹿にされると思ってたし。
案外、都会の人はいい人らしい。

「でもある意味いい時期に来たよねー、卒業式終わったから今もうぜーんぶ午前授業だよ」
「あぁ、確かに。じゃあ終わったら一緒に遊びに行かない?」
「んー…あ、ごめん今日は無理だ。引っ越したばっかでまだ片付け終わってなくて」
「そっかー、残念」
「じゃあ落ち着いたら行こうよー」
「うん、ぜひぜひ」

とりあえず私は3年生を一人で過ごすことにならず安心している。
帰りの車で幼馴染にメールしておこう。
別れの時に散々心配されてしまったし。
私は案外元気にやっていけそうだという旨を伝えなければ。
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