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【黒バス】青春微炭酸

第2章 部活中の彼女


ボールを磨いていると榛名がふと思い出したように口を開いた。

「黄瀬涼太…ってモデルやってんだっけ」
「ごめん、実は私ちゃんと顔分かんない」
「…小咲、それでよくバスケ部のマネジ出来てたな…一緒に月バス見るか?どっかかんかに載ってると思うよ」
「あ、みるみる」
「男子更衣室の中だしめっちゃ臭いから持ってくるよ、こっち頼むわ」
「うん、ありがとう榛名」

そうお礼を言って私は自分の仕事をする。
榛名が戻ってくるまでは、2人分の働きを。自分にできることを、一つ一つ丁寧に。

「あった、これ。中学の時の帝光特集」
「………私、この子入試の下見の日に会ったよ」
「まじで?!」
「うん。あー、そっか、この子なんだー。近くで見たけど人懐こそうで可愛かったなー、そっかー」

でも馬鹿みたいにでかかった。190cmとかあのくらいだろうか。
小堀よりは…ちょっと小さかったかな。

「そういや榛名も長身だよね」
「ん?まぁな。185ぐらいだよ」
「へー、大きいなー」

一緒にボール磨きながら雑誌を見る榛名を見る。
細くてヒョロいからデカいっていうか長いって感じだけど。

「小咲は結構ちっちゃいよな」
「うーん…女子にしては高めだと思うけど……あっいや女バスのみんなはそりゃ高身長だし」
「160ちょいとかだろ?全然ちっちゃいって」
「うーん……そう言えるのがバスケ部の強みですなぁ…」

そう言えば。と思って辺りを見てみる。
笠松はあまり大きい方ではないだろう。180あるかないかって感じ。
小堀は大きい。センターっていうのもあるんだろう、190前後かな。
森山君は笠松よりちょっと大きいかなぐらい。

「早川は…アイツ案外でかいよな。俺と同じぐらいだし」
「あー、うん。中村は森山君と同じくらいだよね」

3月も末。関東ではそろそろ桜が咲きそうです。
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