第2章 ふつかめ
『…ごめん。こんな話して。』
「話は別にいいのよ。気を使わないで。
はアスマが居ないからって、…親もいないし頼れるところがない私に大変だろうって
ミライの面倒見に来てくれたり夜泣きが酷い時は一緒に泊まったりご飯作ってくれたじゃない。今も。どれだけ助かったと思ってるの。
私は、に幸せになって欲しいの。」
『ぐれなぃいいいいい!』
「抱きつかないで鼻水流さないで汚い」
『ひどいいいい』
グズグズの鼻をかみ、涙を流すと幾分か心が晴れた。
カカシを疑って馬鹿みたいだ。前みたいに、もっとちゃんと話をしてみよう。
『ありがとう、紅。』
「…また来なさい。」
頬をゆるめる紅に、私も自然と緩む。
やっぱり私はこの親友が大好きだ。
『ミライちゃんも、またね。』
「あうっ!」
またパァァン!と差し出した手を払われた。
何故だ。解せぬ。
『…私が君のパパだよ〜』
「刷り込みはやめて。」