第4章 みっかめ②
「で、クビになったアイツの次に入ってきたのがヨリさんです。ヨリさんの採用基準は、女である事と既婚者子持ち。旦那が大好きでさん信者なんで6代目夫婦の邪魔を決してしないということから…」
『ごめんシカマルくん、信者ってなに?』
「あぁー…まぁ、テマリみたいなもんです。アンタにすげぇ感謝してて、憧れてるみたいな。まぁそれは置いといてですね、そんな採用基準なもんで6代目とヨリさんが不倫とか絶対無いって事です。」
『あ、はい。』
私が頷いたのを見て、シカマルくんは続けた。
「3日前火影邸にあいつの目撃情報がありました。あんな事があったんで、見にいったんですがもぬけの殻でした。ちなみに消えたその近くの部屋が6代目が徹夜の時に使う脱いだ服とか置いてる部屋っすね。」
『まさか…』
「ここからは俺の推測になりますが、アイツはそのパンツを6代目の服に入れて夫婦喧嘩を引き起こそうとしたんでしょう。不貞だと離婚原因になりますしね。
それと、激務が続いてたのはアイツが山程の諜報部からの情報を持ってきたからです。
ヤバい案件も結構あったので。そうすれば夫婦の時間が取れずに自ずとすれ違いがおきますね。
後は、傷ついたさんを自分が慰めて後釜に座れば終わりです。」
毛穴から嫌な冷や汗が出る。
私は人の何を見てて、一体何を信じてたんだろうか。
『シカマルくんは、なんで私がここにいるって分かったの?』
「俺は完璧にたまたまっすね。とある案件で5代目に聞きたいことがあって、手術がそろそろ終わる頃だろうから話を伺いに行こうとしたらさんとアイツがいたんですよ。ホント、間に合って良かったです。」