第3章 みっかめ
ぼんやり当時のことを浮かべているカカシに、隅の方で気配を消して仕事をしていたヨリが突然話に入ってきた。
「素敵です!!!」
「でしょ?」
カカシは話に乗ってもらえたことに途端に機嫌を良くする。
ヨリはシズネの代打でいる臨時秘書だ。シズネは現在難しい患者の手術の助手に回されている為ここにいる。仕事の早いくノ一のヨリが寄越された。
前に代打だった秘書はカカシがとある事情でクビにしたため、ヨリは2人目の臨時秘書となる。
コイツも恋バナ好きかとシカマルはゲンナリしたが、自分はもう会話に入らなくて良さそうなのでそこだけは少し嬉しい。
「奥さま、愛情深い方ですよね。私の子供の面倒も見てくださって感謝してるんです。うちの子たちも奥様が大好きで。」
「それは良かった。」
カカシとの間にはまだ子供がいない。子が出来にくいのだそうだ。いの情報だが、それとなくシカマルは話に聞いている。
元々凄腕の忍だったが人を殺しすぎたから、これからを生きる子供たちの面倒を見たいといい忍を辞めた。
子どもが出来ないのは、人を殺しすぎた業なのだと1度本人が話していたことを思い出す。そんな事はきっとないし、この里の人間で殺さない人間はいないのだが本人は頑なに信じている。
両親共働きの忍達の幼い子供を遊び混じりの稽古をしたり(無限鬼ごっこ・ひたすらから逃げる地獄の遊び等)紅のような未亡人や頼れる人間のいない母親達にご飯を作りに行ったり話を聞いたりしている。
テマリも自分に子供ができたら絶対にに見てもらうんだと憧れと野望を持っている。
「ここで話してたら本当にに会いたくなってきた…今すぐ帰ってもいい?」
「俺そしたら6代目のことマジで殺しにかかりますからね。あと3分の1ですからすっぽかさないでください。」
シカマルは、婚約してるテマリとのこれからの未来をカカシとを通して思いを馳せた。