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【ポケモン】パシオで恋して

第6章 予選、野望、そして仲間


キスの途中で会話するから、吐息といやらしい水音が混ざって、グリーンの声がより色気を増す。

「キ、スは…毎日…してるよ」

「たりねぇよ」

とす、とベンチに押し倒される。私を睨むグリーンの瞳が切なげに揺れる。

「………痛かったから嫌なのか?」

首を横に振る。

嫌なわけがない。

むしろ惹かれ過ぎてしまうからこそ、ストッパーをかけないと自分が壊れてしまいそうで。

「じゃあなんで逃げんだよ」

きっと、下手な言い訳をしても鋭いグリーンにはバレてしまう。

ならば、素直に気持ちを伝えてみる?

「怖いの」

「ヤるのが?」

「せっかくパシオに来たのに…」

言いかけて言葉に詰まる。けど、グリーンは黙ってその続きを待っているので、ぽつりと思いを打ち明けた。

「……グリーンに夢中になったら、ちゃんとがんばれないかもって」

「お前さぁ…」

グリーンの目がきつくなる。怒らせたかもと身構えた瞬間、首筋にそっと歯を立てられた。

「……っ」

「べつに、毎日部屋にこもってヤりまくってるわけでもねーし…」

吐息混じりに会話を続けながら、舌が首筋を這う。

「毎朝トレーニングだってしてるし、むしろ真面目だろ、オレら」

「そぅ…かな」

「何より、お前が腑抜けになったらその時はちゃんと叱ってやるよ」 

うなじに口付けられ、肩が震える。

「もしかしてここ、弱点?」

真っ昼間のしかも外で、悪戯っ子モードに入ってしまった。私の弱いところを見つけ、執拗にいじめてくる。

「だめっ、ねぇ、わかった、今度グリーンの部屋行くから…っ」

「今度っていつだよ?」

「き、近日中…」

そう伝えてもやめてくれない。うなじを舌先でくすぐってくる。

「あっ…ん」

「いいのか?外でそんな声出して?」

「グリーンが、へんなことするからでしょ…っ」

ジタバタ抵抗していると、突然、グリーンのポケットから電子音が鳴った。

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