第5章 ※Ever green!④
指がゆっくりと沈み込み、慎重に押し広げるように動く。
「……んっ」
「せまいな…」
ぬるりと入り込む異物感にぎゅっと目を閉じる。奥へと進むほどに、自分の身体の中に何かが入り込んでくる感覚が強まり、戸惑いを隠せずに眉根を寄せた。
「痛いか?」
グリーンが心配そうに顔を覗き込む。
「痛くは…ないけど、ちょっとくるしぃ」
「…そうか」
グリーンは指を引き抜くと、身体を下へ移動させた。そして、膝を手でゆっくり開く。
まさか、と思ったらそのまさかで、濡れた脚の間へ顔を近づけようとしている。両脚を閉じようとしたけど、腕の力は強く、無理やり広げられてしまった。
「やだっ、きたないよっ」
「平気だって」
「見ないで、やだ、や…だ、ぁぁ……っ」
容赦なく舌が充血した芽をつつく。先ほど達したばかりだからなのか、ツンツンと刺激を与えられるだけで腰が震えてしまう。
「やめて…っ」
あまりの恥ずかしさに、顔が熱風で煽られたように熱い。
「いいだろ。もう全部オレのもんなんだから」
吐息がかかるだけで膝が揺れると、グリーンは喉の奥で笑った。
「ここも…全部オレの…」
溢れ出る蜜に唇をつける。吸い付いて、じわりと滲む愛液を舌で絡めとる。中へ侵入しては、浅く引き抜かれ、また沈んで中を舐め上げる。
隅々まで味わうような執着した愛撫と、じゅぽじゅぽと響く卑猥な水音に惹き込まれ、拒絶の声を無くす。恥じらいは熱で溶かされ、気持ちよさに没頭し、喘ぎが口の端から漏れる。
「…大分、ほぐれてきたな」
唇が離れ、グリーンが顔を上げた。指がそっと愛液を絡め取る。
「痛かったら言えよ」
返事をする余裕も失い、言葉にならないまま微かに頷いた。
指が浅いところで出し入れを繰り返してから、再びゆっくりと押し広げるように沈み込む。慎重で、それでいてソフトな動きに、次第に強張っていた身体が緩まるのがわかった。