第5章 ※Ever green!④
グリーンは私の反応を確かめながら、吸い付き、甘く噛む。強い快感に、堪えきれず嬌声がこぼれ落ちる。びりびりと甘い疼きが押し寄せ、身体が強張り、無意識に背中をのけぞらせた。
するりと手が下の方へ伸び、太腿にやんわりと触れて通過し、指でショーツの上からゆっくりと線を描く。そこは既に、下着越しでも分かるくらい濡れてしまっていた。
「…まだ触ってねぇのに」
羞恥心を煽るように耳元で笑われ、鼓動が速まり顔が火照る。
指が上下するたびに、身体の奥から熱が込み上げる。何かが溢れそうな感覚に脚を閉じようと内腿に力を入れると、指が沈み、圧迫するような強い刺激に変わり、まぶたをきつく閉じた。
「ずっと我慢してたのか?」
甘い囁きが耳を撫でる。
「ちが…うっ、勝手に…」
「相変わらず素直じゃないな」
捕食者に捕らえられた心地だ。身も心も全て彼のもので、頭のてっぺんから足の先まで彼に支配されているような、そんな感覚。
指が下着をずらし、熱く湿った中へ滑り込む。そっとなぞられると、ゾクリと肌が粟立った。
愛液をまとった指が、小さな芽を円を描くようにそっと擦り上げる。弱い電流を流されるような、びりびりとした切ない快感が身体中に広がり、顔は紅潮し、息遣いが荒くなる。
繰り返す機械的な指の動きが、じわじわと私を追い詰めてゆく。
「や…だ、あ、ぁぁ…」
「言ってることと身体は真逆だな」
そう言って、ピンと指で弾き、支配欲に満ちた笑顔を浮かべる。
「ほら、もっと声出せよ」
膨らんだ突起を指2本で挟み、ゆっくり上下に擦る。
「…だ、め…それっ…」
初めて触れられるはずなのに、私の身体を知り尽くしたような愛撫。導かれるように身体は反応し、快楽を一方的に注がれ続ける。
「…あ…あぁぁ…」
太腿が震え、全身が強張る。身体の奥底から波が押し寄せ、耐えきれず背を仰け反らせると、グリーンの腕が腰を強く引き寄せ固定した。
「…イカせてやるから、いい子にしてろ」
指の動きがだんだんと速くなり、全身に緊張が駆け巡ったその瞬間——熱い何かが背骨から押し寄せて頭の中が真っ白になった。ぱちぱちと火花が脳内で弾けたかと思うと、花火が終わった夜空のように静寂が訪れる。