第17章 ペパーミントラブ
「——で、おみやげにオレにも持って帰ってきたのか」
夕食後、食後のデザートにグリーンにサンドウィッチを出してみた。
「うん、疲れた身体もあっという間に元気いっぱいになるんだよ!しかもとっても美味しいの!」
ここ最近、後輩トレーナーの育成で忙しそうにしてるから、サンドウィッチを食べて元気になってくれるといいな。
「トゲちゃんなんてね、一気に3個も食べちゃって、その後マフィティフとボール遊びするぐらい元気になったんだよ!」
「そんなに効果あるのか。じゃ、遠慮なくいただくぜ」
「食べて食べて!」
グリーンは、お皿の上のサンドウィッチをひょいと手に取った。そのままかぶりつき、ほんのわずかに目を細めて満足げに息を抜く。親指についたクリームを舐め取ってニヤリとした。
「うん、んまいな、これ」
あっという間に平らげて、水で喉を潤している。
「気に入った?ミントもストックがあるからいつでも作れるよ」
「ああ、疲れた時に頼む」
「いや違うな」と言いながら、隣に座る私の顔を斜めに覗き込んでくる。
「一緒に作るか。予定が無い日にでも」
「うん、作ろ!それでさ、ポケモンたちとピクニックしよ!」
「たまにはそういうのもいいよな」
と言いながら、グリーンが膝をぽんぽんしている。
これはきっと、膝に乗れと呼ばれている。
けど、ぶんぶん首を振って拒否した。
すると、グリーンがジト目になる。