• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第17章 ペパーミントラブ


「ソーリー、せっかく採ってきてもらったけど、トゲピーには他の治療法がないか試してみるわ」

薬を片付け始めるヒナギク博士を見ながら、Nがなにやら考え込んでいる。

「どうしたの、N?」

名前を呼ぶと、ハッとした表情で顔を上げた。

「ヒナギク博士、パシオミントを少し分けてもらってもいいですか?」

「ええ、あなたたちが採取してくれたものだし、好きに使っていいわよ」

博士からミントを受け取ると、Nはお礼を言って微笑む。そして、とある人のところへ向かおうと誘ってきた。

「最近知り合った、料理の研究をしているト……いや、『ダチ』がいるんだ。彼に頼めば、きっとなにか美味しい料理を教えてくれるかもしれない」

「ダチ?なんだか急にワイルドだねN」

そう言うと、Nはフフッと笑みをこぼす。

「彼がボクをそう呼んでくれたんだ。ボクをダチだと…そして、ダチだからいつでも料理を教えてくれると…!」

あまりにも嬉しそうに話すので、つられて私も笑顔になる。

「うん!じゃあさっそく、Nのダチに相談しに行ってみようか!」

「そうしよう!ナナ、はやく行こう」

はしゃぐNはまるで少年のよう。

なんだか保護者になったような気持ちになりながら、Nの後をついて行った。






/ 452ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp