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【ポケモン】パシオで恋して

第15章 マジカルハロウィンナイト



アカデミーの校門前、受付のスタッフから簡単な説明を受ける。ルートは一方通行で、途中には迷路のように入り組んだ仕掛けがあること、演出としてゴーストポケモンも出てくること、明かりはムードのために渡されたランタンのみ使用することなどは納得できたものの、どうしても聞き捨てならないルールがひとつだけあった。

「途中リタイアできないんですか!?」

「はい。リタイア用の出口はございません。ですが、その代わりに——」

受付のおねえさんは、テーブルに置かれたカボチャランタンの持ち手を掴む。

「このランタンの上についているスイッチを押せば、エリアごとに待機しているスタッフが迎えに来て、ゴールまで案内しますので」

目・鼻・口の形にくり抜かれたカボチャの頭部には小さなボタンがついていて、おねえさんが「こんなふうに」とカチカチ押してみせた。

「案内してくれるのはわかりましたが、もし子供が迷子になったり泣き出しても、すぐに帰ることができないってことですよね!?」

「はい、ですから、当イベントは15歳以上となっております」

つまり、R15レベルの怖さということだ。

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