第12章 ※熱帯夜
膝立ちの姿勢でグリーンと向き合う。
初めて至近距離で直視するグリーンの下半身。恥ずかしさを堪え、手を添えて視線を上げれば、熱を孕んだ瞳がじっと私を睨んでいる。
どのくらいの力加減が良いのかわからず、そっと両手で包み込んだ。
「…っ、ちゃんと、握って」
「う、うん…」
「…で、扱けるか?」
「こう…?」
両手を前後に動かす。グリーンに確認しながらスピードを加減する。
「そう、そのまま…」
握りながら擦り上げ、指が先っぽに引っかかると、グリーンは眉をしかめた。
「あ、痛かった?」
「いや、続けろ…」
「ここが好きなんだ?」
見上げながらグリーンに聞くと、顔を紅潮させながらキッと私を睨みつけてくる。
「…っお前、犯すぞ」
「急にこわいよグリーン」
今度は先っぽに狙いを定めて責め立てる。グリーンの息遣いが荒くなっていく。
「気持ちいい、ナナ…」
頭をヨシヨシされる。なんだかペットになった気分だ。こんなに擦ったら痛いんじゃないか?と不安になるけれど、刺激を与え続ければ熱く固さを増し、だんだんと角度が上がっていく。
「……ちょっと、待て…!とまれ…!」
急にグリーンが腕を掴んで制止する。息が上がって肩を揺らしている。
「…っなぁ、フェラできる?」
「口でってこと?」
「ああ」
「う、ん…いいよ」
泡をシャワーで流し落とし、ひと呼吸して心の準備。上から熱い視線を向けられ、心臓がバクバクと脈打つ。