• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第11章 お祭り騒動


「グリーンに聞いたけど、それナナミおねえちゃんの浴衣でしょ?写真撮らせて!」

「ひとりは恥ずかしいから一緒がいいな」

「それはあと!まずはナナちゃんとサンダースから!」

気恥ずかしさはあったものの、リーフちゃんに促されサンダースと並んで写真を撮ってもらった。

リーフちゃんは画像をチェックすると、頬に手を添え大袈裟に褒めちぎる。

「かわいいー!グリーンに見せたら大喜びね!」

「そう、かな…そうだといいな」

「絶対喜ぶわよ!ナナミおねえちゃんにも送らないと!」

実はリーフちゃんが可愛すぎて引け目を感じていたけど、たくさん褒めてくれたのでえへへと笑ってみせる。

着付けも一生懸命練習したし、喜んでくれるといいな。

交互に写真を撮り合ってから、最後はツーショット。

写真撮影を終え、周囲をぐるりと見回した。

お祭り会場は、モンスターボールを模した赤い提灯が飾られ、中央のやぐらの上では、四天王のシバさんがカイリキーと交互に和太鼓を叩き、やぐらを囲んでお客さんが曲に合わせて盆踊りを踊っている。

その盆踊り会場のやぐらを中心に、いろんな屋台がずらりと並び、たくさんの人でひしめき合うように賑わいを見せていた。

レッドとグリーンは警備の手伝いで先に夏祭り会場に向かっていて、交代になってから私たちと合流する予定だ。

けれど、約束の時間になってもなかなか来ない。

「ふたりとも遅いね」

「もしかしたら何かあって交代できないのかも。連絡もないし、先にわたしたちで周ってよっか」

「うん、そうしよう」

と話したところで、前方に何やら人だかりが見えた。

「探す手間が省けちゃった」

「そうみたいだね」

人だかりの中心にはレッドとグリーンがいた。


/ 452ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp