• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第10章 親子のカタチ



前を歩くNさんに、気になっていたことを聞いてみる。

「あの、Nさんって本当にポケモンの声がわかるんですか?」

「うん。ボクにはポケモンたちの声が聞こえるんだ。何を思っているのか、どう感じているのかとかね。問いかけると頭の中に響くんだ」

「すごい…ですね」

本当にそんな人がいるなんて。にわかには信じがたい話だけど、Nさんが嘘つくとは思えない。何より、不思議な雰囲気かつカリスマ性のあるNさんならありえるな、と妙に納得してしまった。

口を閉ざす私を見て、Nさんは苦笑する。

「驚かせちゃったかな?どうやらこの力は変わってるみたいで、バケモノと呼ばれたりもしたんだ」

悲しい話を笑顔で話すから、胸の奥がツンと痛くなった。


/ 452ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp