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【ポケモン】パシオで恋して

第9章 ※チームメイト




「バッジ5種類獲得おめでとうございます!ナナさん、シルバーさん、Nさんのチームは、見事本戦出場権獲得となります!本戦の開会式は3日後の10時、メインアリーナで開催します。ご参加お待ちしてますね!」


♦︎♢♦︎♢♦︎♢


受付でエントリーを済ませた頃には夜になっていた。セントラルシティは、日が落ちても変わらず賑わっている。

「余裕で間に合ったな」

「ふたりのおかげだよ〜!ありがとう!」

「ボクも力になれてよかった」

いつもならここで解散だけど、せっかくならお祝いでもしたい気分だ。

でも、シルバーくんもNさんも忙しいかな。

ごはんに誘いたいけど、誘ってもどうせ断られる?いやでも、せっかくだから声かけてみる?

と、いつもの悪い癖が出たところで、勇気を出して誘うかどうか運試しをしてみることにした。

シルバーくんと目が合ったら誘う、Nさんなら誘わない。果たして、最初に目が合うのはどっちだ!

ドキドキしながら、こっそりふたりの顔を交互にチラチラと眺める。

「ナナ?キョロキョロしてどうしたんだい?」

結果は、Nさん。「誘わない」に決まった。

「え?あ、街を眺めてました!あのお店いいなーって」

と、その場しのぎに指差したお店はレストランだった。

「お腹が空いたのかい?そういえばもう夜だね」

「オレは帰る。あんたらは好きにしろ」

いつものように背を向けるシルバーくん。必要以上にプライベートで関わらない、シルバーくんらしい反応。

予選をくぐり抜け、少しは仲良くなれたかと思ってたけど、まだ打ち解けられていないみたいだ。

「あの、シルバーく——」

名前を呼んだタイミングでポリゴンフォンが鳴った。

グリーンからだ。


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