第9章 ※チームメイト
WPMバッジ集めは順調で、予選の3日前にして残すはあとひとつ。
今日はWPMリーダーのひとり、チョウジタウンのジムリーダーであるヤナギさんに勝負を挑むため、氷河エリアまで足を運んだ。
けれど、ポケモン勝負のあと、ヤナギさんは私たちにバッジを渡さなかった。勝負には勝ったのに、認めてもらえなかったのだ。
「力だけに頼っていては、この先キミたちは容赦なく壁にぶち当たる。私が何を伝えたかったのかよく考えて、それを胸に刻んでもう一度挑戦しなさい」
そう言い放つと、ヤナギさんはすぐに次のチャレンジャーとの勝負を始めてしまい、私たちは仕方なくその場を離れて反省会を開くことにした。