第9章 ※チームメイト
「もう濡れてきた」
小さく笑って、ちゅううと音を立てながら胸の先に吸い付く。指がゆっくりと侵入する感覚に、たまらなくなって息を漏らした。
「…ッ、やめ、て、準備…しないと…」
じんわりとした優しい愛撫に導かれ、朝だというのに身体はもうグリーンを受け入れようと熱く濡れてしまっている。
「いいだろ?ちょっとぐらい…」
「…あ」
身体を重ね、グリーンがゆっくり腰を突き刺す。夕べ抱かれたばかりだからなのか、ほとんど前戯がなくても痛みはない。グリーンを受け入れ、ずぶずぶと中が熱い欲で満たされてゆく感覚にギュッとまぶたを閉じる。
「しようぜ?ナナ」
鋭いグリーンの視線。この目で射抜かれたらもう逃げられない。
返事なんて待ってくれなくて、中を抉るように激しく突いてくる。欲望を思い切りぶつけるように求められて、ただただ快感を受け入れることしかできない。
頭の上で拘束された手首に痛みが走る。興奮した様子で乱暴に手首を掴んで腰をガンガン打ちつけてくる。
昨夜はあんなに甘かったのに、今朝はなんだか激しくて、欲望のままに私を抱くグリーンは飢えた獣のようだ。
余裕なさげな彼の姿に、気づけば私もすっかり引き込まれ、無我夢中でグリーンを求め、縋って……。
結局、朝から最後までしてしまった私たちは、朝食も食べずに朝のトレーニングに向かい、その後私はシルバーくん、Nさんとの待ち合わせ場所に急いで向かうのだった。